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HT813 でアナログ電話を NVR510 経由で発信/受信する暫定ハック

リスト 白水啓章
作成 2026/05/24

概要

Grandstream HT813 を使って、アナログ電話を YAMAHA NVR510 経由で発信/受信する暫定ハックです。
(暫定=NVR510側で公式に想定された使い方ではないため(たぶん)、ファーム更新で使えなくなる恐れがあります)
また私自身もなぜこの設定で正常動作するのか、良くわかっていません。(ご存じの方はご一報を)

nvr510 ht813

経緯(NVR500 → NVR510 へ)

NVR500 時代、Nuro光でんわアダプタ(SIPアダプタ)の LINE出力を NVR500 アナログLINEポートに挿して、着信拒否や(Linux転送した)syslog から着信番号をネット検索して slack に勧誘電話等の情報を投げていました。
NVR500 → NVR510 で NAPTポートが 4,096 → 65,534 になる点はありがたいものの、アナログLINEポートが廃止されており、この手が使えなくなるのがネックでした。
そして FXOポート(=LINEポートをSIPに変換)を持つ HT813 で解決できるのでは?と試行錯誤して、何とか上手く行った記録となります。

問題点

一番のネックは HT813 にも NVR510 にも sip server機能が無いことです。
ですので、正式には Linux等で Asteriskを立てて、HT813 と NVR510 を収容&中継する形が王道と思います。
今回は Asterisk なしに HT813 と NVR510 で発信/着信するハックとなります。

HT813側設定

物理的には、今回は HT813 の WANポートと NVR510 の LANポートを接続。
また FXOポートに Nuro光でんわアダプタの LINEを接続。

  1. BASIC設定
     Web/SSH Access:
      Internet Protocol:
       statically configured as:
        IP Address: <HT813のLANアドレス>(本来は WAN側設定ですが…)
        Subnet Mask/Default Router/DNS Server も適宜埋める。
      
     Unconditional Call Forward to VOIP:
      User ID: <Nuro光でんわの番号>
      Sip Server: <NVR510 のIPアドレス>
      Sip Destination Port: 5060 のまま

  2. FXO設定
     Primari Server: <NVR510 のアドレス>
     SIP user ID / Authenticate ID: gsht813 などに適当に
     Caller ID Scheme: NTT Japan
     Country-based: JAPAN
     Number of Rings: 2(適当)
     PSTN Idle Wait Timeout between Outgoing Calls: 1(適当)
     Stage Method: 1

NVR510側設定

トリッキーな点(かつ大事な点)は、発信用と着信用の 2つの sip sever 設定を作る点です。

下記の例だと、sip 4 設定で HT813 に発信して、sip 5 設定で NVR510 に着信します。
(sip 4 では HT813 を sip server に指定しますが HT813 には sip sever機能は無いため普段のステートは切断になります。NVR510 からの発信時だけ正しく通信するようです。謎)
(sip 5 では NVR510 自身を sip sever に指定します。NVR510 にも sip server機能はないはずですが、なぜか接続ステートになります。そして、HT813 に着信があると sip 5 を経由して NVR510 が着信します。謎)

  1. analog関連
     analog sip arrive permit 1 myname
     analog sip call myname 1 sip:<Nuro光でんわの番号>
     analog sip call display name 1 <Nuro光でんわの番号>
     analog sip arrive myaddress 1 1 sip:<Nuro光でんわの番号>@<NVR510のIPアドレス>

  2. sip server関連
     sip use on
     sip server 4 <HT813のIPアドレス>:5062 register udp sip:<Nuro光でんわの番号>@<NVR510のIPアドレス> <Nuro光でんわの番号> <Nuro光でんわの番号>
     sip server 5 <NVR510のIPアドレス> register udp sip:<Nuro光でんわの番号>@<NVR510のIPアドレス> <Nuro光でんわの番号> <Nuro光でんわの番号>

  3. 完成後の NVR510 の WebUI nvr510_ht813

着信記録(syslog)

着信時の syslog には [SIP] SIP Call from [sip:<相手電話番号>@<NVR510のIPアドレス>] to [sip:<Nuro光でんわの番号>@<NVR510のIPアドレス>] といった記録が残ります。
番号非通知/圏外の場合は、相手電話番号の代わりに HT813 FXO/SIP user IDが使われ、[SIP] SIP Call from [sip:gsht813@<NVR510のIPアドレス>] to [sip:<Nuro光でんわの番号>@<NVR510のIPアドレス>] といった記録が残ります。
(どちらも from に HT813 のIPアドレスは出てこず、全てNVR510のIPアドレスで表示されるようです)

最後に

何度も書いていますが、これでなぜ動くのか良くわかっていません。
ファーム更新でこのハックが使えなくなる改変がないことを願いつつ。