ゲーム理論と徒然草
ゲーム理論
「ゲーム理論」という言葉を知っている方も多いと思いますが、フォン・ノイマンが言い始めた分野で、 その論文に含まれるのが「ミニマックス法」です。
昔から、コンピュータ将棋やチェスには(少し改良したα-β法も含めれば)使われつづけています。
徒然草にもゲーム理論
ところで、昔々ミニマックス法を知った時、これは徒然草に書いてあった内容と同じでは?と驚いたことがあります。
それは百十段にあります。
徒然草 第百十段
双六の上手といひし人に、その手立を問ひ侍りしかば、
「勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり。
いづれの手か疾く負けぬべきと案じて、その手を使はずして、
一目なりともおそく負くべき手につくべし」と言ふ。道を知れる教、身を治め、国を保たん道も、またしかなり。
まさに、ミニマックス法そのものです。
ちなみに、この時代の双六は「盤双六」という、バックギャモンの一種であって、現代のサイコロを使った単純な双六とは全く違うものだったようです。